Interviewer:松橋 佳澄
olissマネージャー
小学生のときから夢は美容の仕事をすること。私の夢がぶれなかった理由は、誰よりも、ニキビに悩み続けたから。前職では、美容部員を経験し、接客を通して日々お客様とのコミュニケーションや肌の悩み別に化粧品をお勧めし毎日が楽しくて仕方がありませんでした。ある日、【自分の技術で肌をきれいにする仕事がしたい】と思い立ち、弊社に転職。誰よりも、自分自身がニキビに悩み続けた過去があるからこそ、綺麗への探究心は負けません。\現在は、プレイヤーを卒業し、本部マネージャーとして、採用、人事、新人研修、経理、企画、など、オールマイティに仕事をさせていただいてます。
もらったチラシを見てお姉さんに言われたの。「よかったら、エステの体験に来てみませんか?」この出会いがエステ業界を知るきっかけだった。
だけど、当初高校生であることを話すとエステ体験は20歳からなんですって断られて…でも、チラシの隅に小さく求人募集って書かれているのを見つけちゃって。「じゃ、面接を受けさせてくれませんか?」って直談判してね笑
もちろん断られた。でも、当時は学校を中退したのもあって早く自立をしたいっていう気持ちが強くて。だから、求人を諦められなくて翌日また同じ場所に行ったの笑 昨日と同じ場所でチラシ配りのお姉さんを探し回った。そうしたら、奇跡的にきのうと同じ場所にいてさ。
これを逃したら次はない!!と思って一目散にお姉さんのところに駆け寄っていった。そして昨日と同じように「あの…!!!面接をしてもらえませんか?」って懇願した。お姉さんも困った顔して「また来たのか」って感じでさ。さすがに困惑してた笑
でも、こっちの熱量に根負けしたのか上司の人に相談してくれてまさかの面接が実現したの。
しばらくして先方から「じゃ、とりあえず面接に来てください。千葉の柏まで来れますか?」って言われて。まぁ、おそらく先方はわたしが未成年の高校生だしそこまでの期待感はなかったと思う。
でも、この与えられたチャンスを絶対に逃さない!!って意気込んですぐに慣れないリクルートスーツを買いにいった。数日後、1時間と少し電車に揺られながら千葉の柏まで向かった。ドキドキしながら面接場所に到着。
社会経験もないどころか、面接なんて経験したこともなかったからどんな人が待っているのか?どんなこと聞かれるのか?とか考えながら面接官が待機している部屋の扉を意気揚々とノックした。
ドアを開いた瞬間、そこには男性が座っていて。あとから知ったけどその会社のオーナーで。ほら、エステの会社だからてっきり綺麗なお姉さんがでてくるのかなとか思ったけど、全然違ったよね笑
でも緊張でそれどころじゃなかったから必死だったけど、そのオーナーがおもしろがって興味を持ってくれて。そしたら試すように「まずは街頭でチラシ配りをしてお客さんを呼び込めるようになったらエステを教えてあげるよ?」って。その日から街頭に立って道行く人にチラシを配り続ける日々がはじまった。
毎日チラシを配って、もらってくれる人は少なくて。心よくもらってくれる人なんて稀で「邪魔だよ、どけ」「うるせー、死ね」とか…それはそれは、見ず知らずの人からこれでもかってくらい罵声を浴び続けた。あれは今でも記憶に残っているなー。でも、ほら、過去いじめられてた分メンタルは強くて笑
面と食らわなかったのはこれまでたくさん傷ついてきたから。心は知らぬ間に強くなってた。
今はネットで広告や集客するのが当たり前だけど、一昔前は街でお客さんをスカウトしてお店まで誘導するのがこの業界では普通のこと。だから、とにかくお客さんを呼び込まないと接客させてもらうこともできないし、お客さんが来店するのが当たり前の時代ではなかった。だからどんなに罵声を浴びても、頑張って実績を残さないと採用してもらえなかったから必死に街に立ち続けた。
笑顔でチラシを配りながらも心の中で言い返してたよ笑
とにかくお客さんを呼び込みまくって。とにかく声をかけ続けて、とにかく体当たりの連続。その結果、そのエリアで一番の呼び込むことができて社内で表彰されちゃったんだよね笑
オーナーから与えられたミッションも見事クリアできた。この勝負に勝ったのよ。そして、わたしは晴れて念願のエステティシャンとしてこの会社では初・未成年で初採用をもらった。あのときは本当に嬉しかった。辛かったこともあったけど、自らの努力が認められて、自らの行動で未来を勝ち取ったんだって。
達成感と希望に満ち溢れた。これがわたしのエステティシャンとしての幕開けだった。